春が訪れると、淡路島の豊かな自然に囲まれたのどかな田園風景の中に、あでやかなサクラの花をまとい、幻想的に浮かびあがる古刹圓城寺。サクラの名所として知られており、多くの見物客が訪れます。境内の庭園は、日本庭園研究の第一人者である中根金作氏の手によるもの。また、重要文化財の聖観音菩薩像は、毎年4月10日に一般公開されます。
毎年4月初旬に行われる伊勢の森神社の「はしご獅子」は、全国的に見ても稀少価値が高い祭りです。梯子を組み、綱を渡したその上でアクロバティックな演技が披露され、大勢の人々で賑わいます。またこの時期には、シダレザクラやシダレウメが咲き誇り、訪れる人々を心地よくさせます。
洲本市街地にほど近い曲田山浄水場の横にある桜の名所で、580本のソメイヨシノやサトザクラがその美しさを競い合うかのように咲き乱れます。夜になると提灯に火が灯され、昼間とはひと味違った艶やかな表情を楽しむこともできます。洲本市街や大阪湾を望む眺望もすばらしく、散策やハイキングには最適な場所です。
淡路島の最高峰・諭鶴羽山のふもとにある諭鶴羽ダムは桜の名所として知られており、毎年4月上旬から中旬にかけて約800本のソメイヨシノが咲き誇ります。ソメイヨシノはダム湖の周囲約2kmの沿道に植えられており、湖面に山と緑との花のピンクが艶やかに映し出される情景は、散策者や花見客らの感動を誘います。
春にはナノハナ、夏にはクレオメやヒマワリ、秋にはサルビヤやコスモスの花が咲き、大阪湾まで見渡せる広大な斜面を覆い尽くします。さまざまな草花と花木が植えられた花壇や歓びの庭では、季節ごとに異なった花が咲き、訪れる度に新鮮な表情を見せてくれます。また園内には休憩のできるログハウスや農産物の直売所も設置されています。
五色町出身の豪商で、小説『菜の花の沖』の主人公でもある高田屋嘉兵衛を紹介する資料館やアウトドア施設、温泉、宿泊施設などからなる複合リゾート。2月中旬頃からウメが咲き始め、3月になると黄色いナノハナが園内のいたるところで咲き、ゆっくりやってくる春を体感できます。
生命の芽吹く季節・春がやってくると、淡路島は一斉に活気づきます。芽吹きの喜びを神様とともに分かち合おうと、咲き乱れる桜を背景に、盛大に春祭りが行われるのです。そして御食国(みけつくに)と呼ばれる食材の宝庫・淡路島に、春の訪れを告げる食材もやってきます。
桜が咲き乱れる境内で獅子舞が披露された後、梯子の間に張られた綱を獅子が渡っていきます。梯子を組み、谷から谷へと張られた綱の上で見事な空中芸が演じられる梯子獅子は全国的にみても大変珍しい祭りです。獅子がまく護符は安産・家内安全・豊作を願うもので、観客が一斉に奪い合います。
参道に並ぶ桜も南あわじ市では有名な桜の名所のひとつです。賀集八幡神社の春祭りは桜吹雪の中、12台ものだんじりが集い、急な参道を力いっぱい駆け上がる勇壮な練りで知られます。だんじり唄の奉納も行われ、地元の人々や観光客で大変な盛り上がりをみせます。
毎年4月の第2日曜日
春の訪れを告げる、一年の豊作・豊漁を祈願する石屋神社の祭礼です。漁師町・岩屋ならではの浜の祭りで、午前中はえびす様と神輿を乗せた漁船が海上をパレードし、五穀豊穣と大漁を祈願して、鯛を放流します。午後には、石屋神社で戎舞(えびすまい)という豊漁を祈願する浜芝居が繰り広げられます。
淡路島で獲れた鯛は明石鯛や鳴門鯛といった全国ブランドになるほどのもの。中でも世界三大潮流の一つである鳴門海峡の渦潮でもまれた鯛は、身がひきしり格別です。また丸山港では、大正、昭和、平成と三代にわたって天皇に鯛を献上した事でも有名です。
2〜4月にかけてはいかなご漁が最盛期を迎えます。特に淡路島ではこの「コナ」を原料とした「いかなごの釘煮」で有名です。淡路産の釘煮は、最高級とされる「コナ」(いかなごの稚魚)を使用しているので質、味共に絶品で、春の名物になっています。
香りの湯では、ラベンダーやローズマリーなどの四季折々のハーブの香りを楽しみながら、播磨灘を一望できる露天風呂を楽しめます。日帰り入浴も可能で、ハーブ料理の味わえるレストラン、宿泊設備も併設しています。