
淡路島南岸の海に切り立つ急斜面に、約500万本の野生スイセンが群生します。その多くは一重咲きのニホンスイセン。1月中旬になると、レモンイエローの清楚な花々が急斜面を埋め尽くします。遊歩道をたどって斜面を登ると、一面に広がるスイセンのじゅうたんの先に、遠く沼島を望むこともできます。灘黒岩のスイセンの甘い香りとともに、春の前ぶれを感じることができます。
淡路島二大水仙郷の一つ。紀淡海峡を一望できる高台に広がる約6ヘクタールの敷地では、300万本もの白や黄色に光り輝くニホンスイセンやヨーロッパスイセンが一帯をうめ尽くし、訪れる人たちを幻想的な世界にいざないます。スイセンの見頃が過ぎると、サクラの蕾みが膨らみはじめ、淡路島に本格的な春が訪れます。
3月中旬、県立淡路文化会館近く、眺望のよい いざなぎの丘40アールに、黄色のラッパスイセンが10万本咲き誇り、陽光を浴びながらまばゆいほど輝きます。また、園内には野鳥のつどう巣箱や餌台が設置されており、淡路の春を演出しています。
うずの丘(大鳴門橋記念館)は、鳴門海峡や大鳴門橋の壮大なパノラマを一望できる人気のスポット。幾重にも重なる入り組んだ海岸線や緑豊かな四国の山なみが、明石海峡とはまた趣きの異なる美しい景観を楽しませてくれます。1月の中旬を過ぎると、記念館脇に植えられたスイセンが甘い香りを漂わせ、来園者を迎えてくれます。
南あわじ市の北の玄関口にある広田梅林は、南高・鶯宿約300本が2月中旬から3月上旬に見ごろを迎えます。開花のピークになると、一面が薄紅色と白色にほんのりと染まり、ほのかな甘い香りが漂います。また、隣接地には、平成17年に整備された「広田梅林ふれあい公園」があり、新たにウメ150本とサクラ50本が植えられ、毎年多くの人が訪れています。
2月下旬、南あわじ市八木馬回の村上邸は、樹齢約70年のしだれ梅が見事に咲き誇り、幅約10mに広がった枝に薄紅色の花々を付け、艶やかに佇んでいます。個人の庭ですので、鑑賞の際にはマナーをお守りください。
新年を迎えるこの時期、淡路島でも様々な祭りが催されます。中でも目を見張るのが、煮えたぎる湯を浴びて一年の健康を祈る修験道(しゅげんどう)の秘法・湯立て神楽です。 そして、この時期旬を迎えるのがフグです。特に最近話題を呼んでいる3年フグに注目。テッチリにすれば、冬の味覚を存分に満喫できます。
毎年1月第3日曜には400年の歴史をもつ湯立て神楽が行われ、煮えたぎる釜の湯を笹の葉を使って浴び、無病息災が祈願されます。この湯がかかると一年間無病息災で暮らせるという言い伝えがあり、毎年多くの参詣者で賑わいます。
地域の高校生が務める福娘が、参拝に訪れた人々に福を授け、祭りを華やかに彩ります。また神社前では、えびす舞が披露されたり、招福餅まきが行われます。
毎年1月9〜11日、福娘が登場する本戎は1月10日
大鏡餅と台座の三方合わせて総重量約150kgを腹に抱えて運び、歩く距離を競う薬王寺の新春恒例の行事です。この行事は、昭和初期から始まったとされる「厄除け祈祷大祭」の余興の行事。境内には片道30メートルのコースが設けられ、出場者は顔を真っ赤にして競い合います。
淡路島の南端、福良港では約3年もの歳月をかけて育て上げられた3年フグが、大きな注目を浴びています。福良湾の特徴を活かして育てられた3年フグは、他では決して真似できないもの。その特徴はなんといっても、丸々と太った雄フグが持つ大きな白子にあります。
淡路島北端の高台にある立ち寄り温泉施設。目の前に、世界一のスケールを誇る明石海峡大橋を眺めることができる絶好のロケーションで、ゆったりと露天風呂に浸かることができます。